「家計簿をつける」ということ - その5
書いてて「もう…”書きたいがまま”に書いていると終わらんな」と思うようになってきた、「家計簿」シリーズですが…まだ続きます。
その1 では「家計管理」の話を、
その2 では「疲弊しない理想の家計簿」の話を、
その3 では「理想に近づくため家計簿を選ぶ」の話を、
その4 では「理想に近づくために環境側を変える」の話を、
それぞれ書きました。
今回は「”現金以外での支払い”になぜ抵抗が在るのだろう」という話をしましょう。
「現金払いでないといけない」となぜ考えてしまうのか
引っ越ししろ!は各々の生活状態のもあるでしょうからすぐに出来ないので考えるとしても、「支払いをクレジット・電子決済に変える」は、現状環境が整ってる人にはすぐ出来る工夫だと思います。
しかし、多くの人は「えー、いいのかな…」みたいに思ってしまうかもしれません。
僕たちはなぜ「現金払いの方がいい」と考えてしまうのでしょうか。
現代において「現金払い」のアドバンテージって?
2021年現代において「現金払いであることの優位性」は「値引き交渉に有利」くらいしか無いと考えています。
「即金でいくら払うから、まけてよね!」という交渉です。
小売の業者(商店など)は、キャッシュフローのため「現金で貰うこと」が望ましく、「現金化に時間がかかるもの」は好みません。
だからこそ「現金なら安く売ってもいい」という交渉が成り立ちます。
でも、人生の中で「値引き交渉」をした経験が在る人は、どれくらいいるでしょうか。
ましてや、スーパー等で値引き交渉をする、なんてことは仕組み面・コスト面から日常的に行われていません。
逆に言えば「値引き交渉をしたことない人」は、現金であることの値打ちを行使したことがないので、「クレジットカード・電子決済払い」にしても不利益はありません。
「無駄遣いの原因」になってしまうのでは?
よく言われることに、
- カードや電子決済にしてしまうと、金額が見えなくなって使いすぎてしまう
という問題も指摘があります。
でも、それこそ「家計の分析のための記録」「その手助けのための自動記録」なのだから、分析時に把握するでしょう。
そも「定期的に分析しない」なら、また別の問題です。
現金至上主義の心理的バイアスが在る?
日本は「現金価値に信頼が置け過ぎてしまう」のです。
事実、中国の人の考え方のように「現金がいつ紙くずになるかもしれないからと別のものに変えておく」みたいな心配や発想がありません。
学校教育でも「現金で払う」ことを前提に教えますし、店も「現金に対応しない店」なんてありません。
そういう「暗黙の前提」が「支払いは現金でないとならない」という心的バイアスを構築しているのだと思います。
「家計簿」の話じゃないの?脱線ひどない?
と、お思いになる方も多いかな?と思います。
でも「よくわからない”心的バイアス”で改善の機会を失う」というを、僕は忌避するのです。
「引っ越す」も「現金使わない生活」も、一見「コスト高なことを…」と感じられると思います。
ですが、僕はそれほど「家計簿への記入(入力)」という労力を高く見積もっています。
そこを見誤ると「家計簿つけない」になり「家計管理が成らない」という結果が待ってるだけです。
なので
「家計簿」は「息する間に勝手に記録される」が理想
にこだわるのです。
次回 は(おそらく)最終回!「家計簿が自動化された先」の話を書きます。
本日の資産
+51,302
です。
- 仮想通貨 :
+32,000
-> 投入金額より10万増くらい - WealthNavi :
+14,000
-> ここ数日の下落幅をチョイ回復
くらいなので、この調子で「減らない」くらいを維持してくれれば…。